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人類と惑星の物語 マルデック13

暴力的犯罪者の強制的な監禁が始まるー1万775年

   マルデックの社会や村じゅうに社会不安や暴力がはびこり、人々のあいだにニ極性も広がっていきました。それぞれの社会で自分に責任をもちながら成長をめざす人々が、何かしらの法律や法の施行が取り入れられるべきだと最終的に判断しました。犯罪は例外なく暴力によってもたらされたために、適切な処罰が取り決められたのです。こうして監獄がつくられ法を施行する役人が選抜されて、自分から暴力をしかけた人はすべてとらえられ、監禁されました。

進化の次の段階は、くり返し暴力をふるう犯罪者に対する死刑という考え方とともにやってきました。最初はほとんどの人々がその極端な恐ろしい考えにショックを受けて、その選択を完全に却下しました。排斥したい人たちを、彼らが暴力をふるうからという理由で死刑にすることは大きな議論を巻き起こしたのです。

ソガン社会の一人の子供が、泥酔した父親によってくり返しレイプされたすえに殴り殺されたとき、最初の死刑が実行に移されました。その男は、希望する人々が何人でも見物できるような郊外の広場で絞首刑にされました。ほかの暴力的な人々がそれを見ることで、現在とりうる選択を見直すよう願ったからです。

   すべての社会における死刑ー1万800年

  ソガンでの絞首刑から一年以内に、ソラリス以外のすべての社会で死刑につながる殺人事件が起こりました。それらのほかの社会とソガンとのコミュニケーションが途絶えていたにもかかわらず、惑星規模での影響力がはたらいていたのです。

   マルデックの社会は、より規模が小さいというだけで、しだいに現在の地球上の社会のようになっていきました。犯罪者が自分たちの生活の保護と権力の獲得を求めて徒党を組んでギャングとなり、それによって法の施行が非常に困難になりました。またいっぽうでは性能のいい武器の開発が進められ、それまで警官は棍棒と手錠のようなものを所持するだけでしたが、さらにナイフや短刀や催涙ガスの一種を携帯するようになりました。

  1万1600年までに、マルデックのすべての社会でほとんどの犯罪が支配下におさめられました。そして彼らは監獄と強力な警察権力を維持しつづけたのです。

   3番目の5200年周期の終わりまでに、マルデックは霊的成長や進化よりも、個人や人々の活動を支配することに意識の焦点を合わせるようになりました。惑星の人口は7000人ほどに膨れあがり、そのうち神殿との交流を保っていたのはわずか1割ほどの人でした。実際、すでに少数のマルデック人がそのころまでに覚醒にいたっており、そのため進化と達成のパターンが惑星にすえつけられました。

ただ一人の人間が覚醒に達したりアセンションすることで、すべての種族がその恩恵を受け取ります。というのも、それによってほかの人々があとをたどれるエネルギーの地図ができるからです。そして覚醒にいたった個人が多ければ多いほど、残りの人々が霊的達成へと向かう磁力はますます強力になっていきますが、いっぽうそれらの抵抗によって生じるニ極性もまた強まっていくのです。

   この5200年周期が終わりに近づくにつれて、数人の新しいプレアデス人がそれぞれの町や村のマルデック人の家族に生まれました。

人々はほかのだれに対してよりも、その彼ら自身のめざめた子供たちの話に反応を示しました。そして、その言葉に耳を傾けるようになりました。マルデックの人々は惑星で起こったことを非難されるわけではなく、共同創造や自由意志や、進化の目的、正しい行為などに関する宇宙の法則について、新たに彼らから教えられました。すべての人間が進化のプロセスをたどる魂をもち、その魂の進化に意識レベルで責任をもたない限りは、苦しみと恐れと否定のなかでの生活が続いていくことに人々はやっと気づかされたのです。

1000年の恩寵の時代ー1万5600年〜1万6600年

   心から彼らの言葉に耳を傾けようとするマルデック人が、プレアデスの幼い人々に暴力や犯罪に対してどう対処すべきか質問すると、やがて恩寵の期間がもたらされることを告げられました。そして、その期間中に人を傷つけようとしたり人の自由意志を奪おうとする者は、さの相手へしようとしたことがそのまま自分に帰ってくるという瞬間的カルマの法則を体験することが告げられました。

彼らはその時代を、過去5200年にわたって鮮烈に演じられたカルマのパターンを打破するために利用することができるだろうというのでした。また感情的な否認やネガティヴな思考、被害者意識、コントロールや支配、耽溺という問題に対応するための癒しの技法が、ヒーラーとして働く準備が整った人々に伝授され、神殿の神官や巫女や帰依者たちにも、霊的な教えや癒しの技法が授けられることになっていました。そして人々自身にも、鍛錬による霊的な意識の焦点と癒しが求められるというのです。マルデックの人々は、神殿のメンバーの指導のもとで集団で瞑想を行うための集会場を最初に設けるよう提言されました。それが人々が共同創造者としての高次の意図をもちながら、互いにつながりあうための最良の方法となるはずだからです。

   人々は、大多数の合意があれば高次元からの援助を求めることができるように要請しました。

   驚くほど抵抗をともなわずに警察組織は解散しました。監獄は取り壊されたり別の用途に利用されたりしました。ゆるしや過去の解放、そして新しい種類の「ともに勝利する」未来を共同創造するという誓いの儀式的祭典が、それぞれの町で催されました。

  次の1000年間は偉大なまでの霊的加速度に満たされた時代でした。マルデック人は彼らの感情やカルマのパターンをどのように扱ったらいいかを学びました。

   1000年間という瞬間的カルマの恩寵の時代を終えるころには、マルデック人はふたたび平和な人々に戻りました。瞬間的カルマの法則は解除されましたが、それは人々の生活スタイルにまったく影響を及ぼしませんでした。実際、過去数百年のあいだはほとんどその法則が用いられなかったために、大部分の人々がそれをあまり意識しなかったのです。