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人類と惑星の物語 マルデック14

ルシファーの堕落

    ー1万6600年〜2万800年   

 

マルデックの入植の歴史全体にわたる高次元世界での「至高存在」としてのルシファーの役割の大半は、銀河の中心からの符号と指示を保存し、適切なデイヴァや天使やガイドや、守護者や、電磁的かつエネルギー的なグリッドと地軸を守護する番人にそれを伝達することでした。もちろんルシファーは、必要に応じて援助者や個人的なガイドを分散させて、高次の集合意識の発展に全力を傾けました。そしてマルデック人がより強力な高次の集合意識を発達させつつあるこのとき、ルシファーの役割は変わってきていました。集団の進化のパターンは、覚醒して高次元で仕えることを選んだマルデック人とともに、マルデック人自身の高次の集合意識によって保持されていました。それゆえルシファーは、むしろ霊的世界の行政官のようなものに近い存在になっていたのです。

   ルシファーはマルデックでの体験以前にも種の進化を目撃したことがありましたが、このときが「至高存在」として仕える最初の体験でした。またいっぽうでは、彼にとってはみずからの自治権を保ちながら、惑星全体やその住民の意識と溶けあうことは大いなる学びだったのです。そして彼自身が気づかなかったのは、マルデックの集合意識の低次元の波動パターンも彼に刻まれたという点でした。そのルシファーの潜在意識ーそれを彼は自分が持っていることを知らなかったのですがーにもっぱら影響を及ぼしたパターンとは神聖性への不信感でした。そのほかにも、暴力や被害者意識、耽溺、羞恥、低い自己評価、全般的な不信感などが彼の潜在意識に刻み込まれました。しかしマルデック人の進化によって、高次の集合意識を保持するという彼の役割が緩和されるまでは、彼は自分がそうした意識をもっていることさえ自覚していませんでした。やがてルシファーが少しずつ高次の集合意識から離れて、その意識を直接体験する代わりにその意識と交流しはじめると、彼は自分自身の存在を通して落ち着きのなさや、不安な動きの感じるようになりました。ところがルシファーは、それらの体験を単に彼とマルデックとの関係の変化から生じる余波だとみなして重要視しませんでした。それらの波動は、まれにではあっても規則的なパターンをとっていました。いってみればそれは彼の潜在意識あるいは影の側面から直接はね返ってきたものだったのです。

ルシファーは、自分自身がすべてのレベルで誘惑や誤りから超越した状態にいると過信することで、それらの感覚や思考のパターンを見逃しつづけました。やがてそれらはますます頻繁に訪れるようになりました。つまりその威力を無視して否定すればするほど、それはますます強力になっていったのです。まもなく彼は、人々の進化をもっとコントロールする必要性と、そのコントロールがなされないままで人々が進化することへの漠然とした不信感を感じるようになりました。こうして潜在下の刷り込みは、ルシファーの意識にますます深く浸透していったのです。

自分のあらゆる意識と感覚が真理にもとづいていると思いこんでいた彼は、その衝動を確かなものと考えるようになっていきました。彼自身の意識がくもってくると、マルデックの天候もそれに反応し、雨や曇り空、稲妻、台風が頻繁に訪れるようになりました。思考のコントロールと人々への不信感という一人よがりな考えにのめりこむことが彼の認識をくもらせており、太陽の符号の濾過システムのなかで曇りやもやをつくりだしたのです。

天気と気候をつかさどるデイヴァが、なぜ太陽の符号にアクセスしにくくなり、ときには漠然としかつながれなくなったのかをルシファーに質問すると、彼はそのデイヴァが自分自身の任務の怠慢に対する言いわけをしようとしているのだと思いました。彼はそのデイヴァの行為に論理的な理由などないと考えるのをやめなかったのです。つまり彼は、他者に対してある程度の不信感を抱くようになり、それがデイヴァやガイドにも感染していきました。彼は裏づけとして、あるデイヴァの集団に別の集団を観察するよう依頼しましたが、その依頼された集団は、結局何の不正も見つけることはできませんでした。そこでルシファーは、デイヴァをはじめ天使やガイドやその他の高次の奉仕者に対する大規模な調査を開始しました。彼は自分自身がその太陽の符号の断絶の原因かもしれないとは思いもしなかったのです。つまり自分自身のはたらきの有用性に関しては、最後までこれっぽっちの疑問も抱いていなかったのです。

マルデックの人々は、邪悪なエネルギーや天候の変化と似通った感情パターンを体験していました。彼らの気分は極端なほど揺れ動きました。彼らは台風のあいだ不安にとらわれて癇癪を起こしました。また曇り空や霧の日が続いたあとは、もやもやした気分に襲われました。そして太陽がふたたび顔を出すとホッとしましたが、自分があまりにコントロールを失ってしまったことに対して警戒心が芽生えていきました。彼らは自分自身の感情と肉体をコントロールする必要を感じましたが、それが可能だとは信じていませんでした。というのも、ルシファーの人々の進化の能力に対する信念の欠如が、潜在意識レベルで彼らに影響を与えており、彼らの自己信頼という総体的な感覚が変わりはじめたからです。

人々は自分をコントロールしようとしてそれまで以上に一生懸命努力し、できるかぎり神殿へと出かけていきました。つまり彼らは、だれかの援助がより以上に必要だと感じていたのです。集団での瞑想やヒーリングの実践、そして自己観察がある程度の助けになりましたが、やがて耽溺がふたたび人々に忍び寄ってきました。霊的に進化する能力がないという隠された怖れが高まった結果、人々は心の平安や自信をとり戻しリラックスさせてくれるような興奮を探し求めるようになりました。

それらの人々を観察しながら、ルシファーはますます彼らがコントロールされる必要があると確信しました。彼は太陽の符号やクラウン・チャクラというポジティブな結果をもたらす役割や、時間を解放するための進化的刺激の能力に関して、自分に自信を失っていました。また彼は、惑星の中心で生成されるエネルギーはあまりにも精妙すぎて効果的ではないと感じていました。そのうえ人々に何らかの影響をもたらす個人的なガイドとしての能力にもまったく自信を失っていた彼は、高次元のガイドや人類への奉仕者たちは、だれ一人として心から人間のことを思いやってもいないし、まして人々の幸福についてなど考えたこともないと思いこむようになりました。そして、すべてのガイドや天使やデイヴァやその他の奉仕者たちは、ルシファー自身が長いことそうしてきたように、ただ

ロボットのように秩序にしたがっているだけだと信じたのです。また彼がともに働いてきた銀河の中心やプレアデス人やその他のすべての存在たちは、ある種のトランス状態に陥っており、そのため彼らは個々の状況について適切に思考し対応することができないという事実に自分一人がめざめたのだと彼は信じていました。そして自分だけが適切な対応や決定をくだすことができるのだと心から確信していたのです。

こうして潜在意識下の刷り込みのなかへ堕ちていった時点で、ルシファーは「聖なる真理」や純粋な光とのすべての接触を失いました。彼は妄想状態に陥り、神の側にこそだれもを眠らせてあやつるための巨大な筋書きがあるのだと思いこみました。そして彼がめざめて、マルデック人の進化あるいは存在全般に対する支配権を握るためには、彼が神や光の勢力よりももっとパワフルにならなければならないと考えたのです。だれかが神に反旗をひるがえし、神がすべての存在を押さえこんで私たちが神と同じくらいパワフルであることを知らせまいとして私たちを彼の支配下においている、ということを証明しなければならないとルシファーは考えていました。 

その5200年周期の終わりまで、ルシファーはますますそうした思いにのめり込んでいきました。さらに彼は、だれもが神の催眠術のような魔力のとりこになっているので、彼自身がしっかりと自分の考えを持たなければならないと痛感しました。つまり彼が支配力を握るまでたった一人で働き、太陽やプレアデスやシリウスや銀河の中心の符号から解放されなければならないと思いこんでいたのです。